赤めだか

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赤めだか 赤めだか
扶桑社 扶桑社
¥ 1,400

人生、成り行き―談志一代記
談志狂時代―落語家談幸七番勝負
立川談春“20年目の収穫祭”
落語ファン倶楽部 Vol.5
落語の国からのぞいてみれば (講談社現代新書 1947)

■すばらしい。 評価5 日付2008-08-14
談志さんとその一門のかたがたの様子がよくわかりました。
談志さんの魅力が存分にちりばめられ、これまでどこか遠ざけていましたが、一度談志さんの落語を聴いてみたいと思うようになりました。
談春さんの筆致、脚色も面白いです。
一気に読みました。
■『赤めだか』を「根多」に談春が聞きたい。 評価5 日付2008-08-03
開口一番の一行に続く一節を読んだだけで一気に引きこまれた。とにかく文章がうまい。世間や人間に対する鋭い洞察力。「間」の取り方が冴えわたるユーモア。肝要な点を確実にとらえた描写力。談春の高座を思わせる滑舌のよさ、小気味よいリズムがある。随筆でありながら、優れた落語の条件を満たしている。

内容がまたいい。「落語は人間の業の肯定だ」と言い切る談志が放つ毒や話芸の凄みの中に落語本来の姿を感じ、「修業とは矛盾に耐えること」と断ずる談志の教え通りに修業に打ち込む談春の気真面目さ。立川志の輔のずば抜けた力量。高田文夫の才能を見抜く眼力。弟弟子・志らくのマイペースなはぐれ方。そのほか、桂文字助をはじめ、談春が前座時代の修業をともにした談秋、談談、関西ら兄弟弟子たちがくり広げる人間臭いやりそこないの数々。奥深さの奥が抜けて底なしになったような落語の深さや、立川一門の有り様がつぶさに見て取れる。

でも、何といっても本書の読みどころは、師匠に「恋焦がれる」談春の眼差しで見た、巷間伝わるイメージを覆すような、かっこよくて、才気にあふれ、限りなく優しい立川談志像だ。最終盤、談志の師匠で喧嘩別れした柳家小さんと談志との一瞬の邂逅が記されている。この場面には心を揺さぶられると同時に、呆気に取られるだろう。今は、この『赤めだか』を「根多」にした、談春の人情噺が聞きたくて仕方がない。
■とにかく面白い。 評価5 日付2008-07-28
この人の筆力は一流です。大変面白く同僚、師匠との関係が赤裸々に描かれており一気に読み終わりました。今度はこの人の落語を聴いてみたいです。
■笑い、涙、葛藤の奥に深い愛情を感じさせる良書 評価5 日付2008-07-26
日経ビジネス誌で渡邊美樹氏が推薦するまで、立川談志(イエモト)は知っていても、
失礼ながら、著者のことは存じ上げませんでした。それくらい、筆者は落語知らず
ではありますが、この本に出会ってよかったと心底思います。

内容は、立川談春と言う、其界では知らない者はない実力派落語家の、立川一門への
入門から今に至る道のりを、彼独特の筆致で、面白おかしく、時にはホロッとさせ、
時にはハラハラさせながら綴られております。

正に、大作の落語を拝聴しているように、時間を忘れて読み進め、あっという間に読了。
最後の段は、落語で言うとサゲなんでしょうが、筆者は、そのあふれんばかりの愛情、
心意気に、胸があつくなりました。暖かい読後感を味あわせてくれる、出色の自叙伝
ではないでしょうか。
■笑った笑った 評価5 日付2008-07-21
人に勧められて読みました。大笑いしました。電車のなかで読んでいたときは、笑いをこらえようと全身が震えました。はたから見れば、変な人だったでしょう。

泣けた、という友人もいましたが、わたしはそれはそうでもなかったな。

思い起こせば、立川談志師匠が落語協会を飛び出したとき、当時のワイドショー(当時、そう呼んでいたかは記憶が定かでないですが)で盛んに報道され、どちらかといえば、落語協会が「善」で、談志師匠が「わがままのはねっ返り」といった捉え方をされていたように思います。それに影響されて、わたしもなんとなくそう思っていました。

けれど、そんな単純に割り切りれることではなかったのですね。

ふだんうかがい知ることのない、陽の当たらない落語家修行の裏側とか、談志師匠の日常生活とか、たっぷりと堪能しました。
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