悩む力 (集英社新書 444C)

悩む力 (集英社新書 444C)


悩む力 (集英社新書 444C) 悩む力 (集英社新書 444C)
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■私にとっては結局、タイトルが1番衝撃的だった 評価3 日付2008-11-16
「悩む力」というタイトルに惹かれ気になっていた本。

本屋で立ち読みしてみようかと思ったら、
「今お勧めナンバー1の本!読み終えるとモヤモヤしていた気持ちがスッキリしますよ〜!」
みたいな内容が書かれたポップに目が止まった。
その本屋の店員が書いたもので、信憑性があり、えらく感動している様子が伝わったので、
読んでみることにした。


★良かった点

●「悩むこと」を肯定してくれているので、
確かに気持ちは少し楽になった。

●「 ウェバーと漱石」を比較しながら論理を展開している点では、
ウェバーをよく知らなかった私にとって勉強になった。


ただ、夏目漱石の心理的な分析においては、
違和感を覚える時がしばしばあった。

私の読みが浅いのか…?
正直、スッキリするどころか、少し混乱してしまい、
後半は、すんなり読み進めることが困難だった。

著者が悩んだ「背景」や、その時の「心理状況」、
それを経て行き着いた持論、
この2点は、サンプルとして勉強になったが、
母親の影響を強く受けているような気がして、
新書としては、客観性に欠けているように感じた。

ただ、その分、著者の人間性が窺えて、
著者を知るには良い本だと思う。

期待をしすぎてしまったので、
評価が厳しくなってしまった。









■悩みぬくには相当な力が必要だとわかりました 評価3 日付2008-11-15
できれば、長嶋茂雄さんのように立教大学の学部を尋ねられて何の迷いも無く「野球部」と答えられるような、悩みのない生き方をしてみたいと思うが、たいていの人は何がしか悩むのが常である。こうした書物を読んでも、悩みから解放されるどころか「悩んだ末、答えは出ない、でも悩むしかない」と著者なりの結論に接し、悩みは尽きないのかと落胆した。その一方で悩んでいること自体を受け入れ、肯定し、少しばかり心が楽になった気もする。現在は、従来の慣習や社会から受ける規制が薄れ、自由に行動を選択できるようになったので、かえって、不自由で悩みが深刻になっているという。悩むことも、相当な力業だということが分かりましたが、現在の若者や子どもたちがそうした力を持ちつづけられるのかと心配します。
ただし、この著者のように深刻に悩むことができる力を持たず、とても内省的でいられない人は、無邪気に選択の自由を謳歌し、自分の決めた道を爆走できる時代になったともいえます。勿論それが反社会的では困りますが、飯が食えればそれでもいいと思います。
高校、大学生ぐらいの年代の方には一読の価値ありと思います。ただし、何か解決を求めて読む本ではないと思います。
■真に絶望の淵にある人にとっては何の役にも立たない本 評価1 日付2008-11-11
私は精神を病んでいて、薬を服用していますが、それは「中途半端」でしょうか。
悩んだ末に追いつめられて犯罪に走る人々が後を絶たない現状を「それも仕方ない」と言えるでしょうか。
ある歌手の歌に「きっと本当の悲しみなんて自分一人で癒すものさ」というものがあります。それは本書のテーマに共通しているものがあると思います。それは確かに一面の真実ではありますが、同時にそれを言ってしまっては「おしまい」のような気がします。
この本に正解など求めてはいませんが、何が正しいのか誰も分からない現代、「正解など無い」と結論付ける本書の結論すらもどこかうさんくささを感じます。
本書に書かれている事は決して間違ってはいませんが、諸手を上げて賞賛するのも何か違うと思いますので、問題提起として☆一つにさせていただきます。
■悩むって、悪いことじゃない 評価5 日付2008-11-10
悩むというのはつらいことでもあるけど、それは
自己形成をする上でもとても大切なことです。
この本を読んでそれを再確認できました。

真に知性的な人というのは、物知りな人や情報通
の人のことではなく、悩みぬく中で自らの生き方を
見出した人。
これも、まったくそのとおりだと思いました。

著者が影響を受けた夏目漱石の本も読んでみたく
なりました。
■説得力のある「自我」の問題 評価4 日付2008-11-09
現代社会の悩み多き人々の問題点を、夏目漱石、マックス・ウェーバーと言う意表をついた二人の論理をベースに説き明かして行きます。

特に、「自我」の問題は説得力があり、他人との関係の中に「自我」を見極めることの重要性を説いています。
その他の問題点(金、知性、青春、宗教、労働、愛等)についても見事な論理を展開しています。

ただ、この本は9章に分かれているのですが、さまざまな問題を取り上げている関係もあって、やや散漫な感は免れません。
言いたいことは良くわかるのですが、そのあたりはやや残念な気もしました。
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